「KAB浄化反応促進剤(略称:KAB)」は、
”機能強化微生物”を活用した”バイオレメディエーション”による「多目的型環境浄化反応促進剤」です。
KABは、自然浄化力を高め、さらに強力な浄化力を新たに加えることで、より難しい環境浄化作用を
効率的かつ効果的に実現します。
特に、排水処理においては、
KABが既存設備を『汚泥収支均衡型 活性汚泥法 排水処理システム』に再構築し、
過剰な汚泥発生を排除し、余剰汚泥ゼロを実現します。
※KAB浄化反応促進剤のKABは、Kataoka Aggregate Bacteria(片岡集合菌)を表しています。
KAB製品カタログ
2017年12月版
機能強化微生物とKABの組成
KABで使用している機能強化微生物とは、片岡バイオ研究所が機能強化菌を独自の複合化技術
で集合化した機能強化集合菌(片岡集合菌)です。
片岡バイオ研究所は、まず、海底、河川や湖沼の砂底、森林の朽葉の堆積、洪積世に堆積した
地層などの土壌を採取し、必要な自然菌を単菌分離します。次にこれらの菌を浄化対象物の中
で生息させ、更に高濃度の環境下でも生息させ、これを繰り返すことで馴養しそれぞれの菌の
能力を高めます。そしてこれらの菌を10数種類ブレンドし、菌同士の相性や阻害性の確認を行い、浄化目的に応じた最適なブレンドを組成します。このブレンドによって集合化した菌を機能強化集合菌(片岡集合菌)といいます。
KABは機能強化集合菌(片岡集合菌)と必要な化学物質の調合によって組成しています。
※自然菌の遺伝子操作は一切行っておりません。安全性は国内3機関の4種類の試験で毒性や有害微生物の混入がないことを確認済です。

機能強化集合菌組成イメージ図
(汚泥分解用)
バイオレメディエーションとは?
微生物等の働きを利用して汚染物質を分解等することによって環境汚染の浄化を図る技術のことをいいます。
バイオレメディエーションには、微生物を利用する技術として、
外部で培養した微生物を導入することにより浄化を行う「バイオオーグメンテーション」、
栄養物質等又は酸素を加えて浄化場所に生息している微生物を活性化することにより浄化を行う「バイオスティミュレーション」、
植物を利用して土壌の浄化等を行う技術である「ファイトレメディレーション」が含まれます。
微生物を利用するバイオレメディエーションの中でも特に、バイオオーグメンテーションについては、
主に難分解性化学物質の汚染に対して、近年、環境汚染浄化技術としての注目が高まっており、今後の利用拡大が期待されています。
KABは「バイオオーグメンテーション」と「バイオスティミュレーション」の技術によって
より難易度の高い環境浄化を効率的かつ効果的に実現します。
KAB導入目的 ー約定効果-
1)『汚泥収支均衡型 活性汚泥法 排水処理システム』による余剰汚泥のゼロ化
2)動植物油や原油を含む鉱物油の廃油分解、原油スラッジや石炭スラッジの分解
3)PCB/TCBなどの難分解性物質を含む廃油等の分解
4)土壌汚染の浄化
5)臭成分の分解
6)養殖場用水の活性化等
KABは余剰汚泥のゼロ化、様々な廃油の分解、土壌汚染浄化、臭成分の分解を主たる導入目的としています。一方、お客様からのニーズは様々であり、汚泥分解でも製造物によって成分は異なり、浄化や分解の難易度は異なります。こういった様々な浄化・分解のご要請にお応えする為、機能強化微生物は継続的に馴養し、KABはブレンドパターンの改良を行い、新たな目的物の浄化に挑戦し続けています。
KABは国内外の製紙・パルプ、石油精製・卸、火力発電、食品製造、テキスタイル製造業など、様々な業種の多様な環境浄化をご要請いただいております。当社は片岡バイオ研究所と共に微生物の可能性を追求し、KABによって業種を問わずお客様の環境浄化ニーズに対応してまいります。
※KABは様々な環境浄化ニーズへの対応を図ってまいりますが、適応試験の結果ご利用いただけない場合もございますので予めご了承ください。
お問合せは、こちらからメールにてご連絡ください。皆さまからのお問合せをお待ちしております。
KAB導入の期待効果
1)ゼロ・エミッションの実現
2)(コーポレート)サステナビリティの取組みへの寄与
3)省資源・省エネ化や温室効果ガス排出量削減
4)廃棄物処理プロセスの簡素化・効率化、廃棄物処理コストの削減
当社は「持続可能な社会の実現」の為には、製造・販売等のプロセスにおけるゼロ・エミッションの実現が重要であると考えます。KABはそれを実現し、ゼロ・エミッションの実現によって、省資源・省エネ、温室効果ガス排出量削減なども実現します。
「持続可能な社会の実現」に寄与するKABの導入が、お客様事業の廃棄物処理プロセスの簡素化や効率化といった事業効率化や処理コストの削減など財務的効果を得られるシステムを構築します。
KABはサステナビリティに価値観を置いた企業の取り組みに貢献し、社会に貢献する事業プロセス改革を実現します。
KAB:KAB浄化反応促進剤は、「機能強化微生物」を活用した「バイオレメディエーション」による「多目的型環境浄化反応促進剤」です。
片岡バイオ研究所の「機能強化微生物」を各商品毎に10数種類集合化させた片岡集合菌(機能強化集合菌)と、栄養素となる化学物質等のブレンドで構成しています。
「バイオレメディエーション」に含まれる「バイオオーグメンテーション」と「バイオスティミュレーション」の技術、つまり独自に馴養・培養・ブレンドした強力な機能強化微生物(機能強化集合菌)を導入することにより浄化力を高め、併せてこの機能強化微生物が浄化場所の既存微生物の働きを活性化し浄化力を高める技術によって、より難しい環境浄化作用を効率的かつ効果的に実現します。
KABで使用する片岡集合菌は遺伝子組み換えなどは一切行っておりません。
安全性は確認済みです。使用している化学物質はEPA TSCAの目録に記載されています。また、使用している微生物は製品評価技術基盤機構が公表している微生物有害情報リストに掲載されている有害微生物を含んでおりません。
また、KABは浄化・分解の目的物毎に構成が異なっており、現在、浄化目的となる対象毎に10種類の基本商品をご提供させていただき、目的物によってはこれらの商品をブレンドしてご提供させていただいております。

片岡バイオ研究所HPより
■KABの稼働条件
pH :pH2以上が目安です。pH1の場合は、事前の稼働可否試験が必要です。
温度帯 :10℃~60℃が目安です。
集合化機能:KABは集合化機能が大きな役割を果たしています。
KABの集合化機能の有効期間は生成から約45日~60日間が目安です。
※集合化機能が失われた場合、細菌どうしの共食いが始まり、既存自然菌と同様に汚泥フロックとなります。
機能の有効性を継続させるため毎月(毎週に分割して)の補充が必要です。
注意)上記の稼働条件は基本的な条件を記載しています。対象物に応じて対応いたしますのでご相談ください。なお、対象物によっては対応できない場合もございますので予めご了承ください。
■KABの環境変化対応
対象物の性質が時期によって変化する場合は事前にご相談ください。KABのブレンド変更や添加濃度の調整で対応いたします。
なお、対応できない場合もございますので、予めご了承ください。
■KAB適応試験の実施について
KABでの分解・浄化可否判断は、対象物のサンプルを用いたKAB適応試験で行わせていただきます。
サンプルに含まれる物質に応じてブレンドしたKABを用て、分解・浄化の可否判断を行います。
<汚泥分解の場合(例)>
排水処理設備を想定した曝気試験を行い、MLSS値の変動率を使用して判断いたします。
約10日間の適応バッチ試験の結果、KAB添加系のMLSSの分解率(KABを添加して曝気した結果)がブランクのMLSSの分解率
(KABを添加しないで曝気した結果)を10%以上上回った場合、「利用可能」と判断します。
試験条件によって基準値は変化します。
結果が「利用可能」の場合、導入のご提案をさせていただきます。採用後、実機もしくはテスト用プラント(テストプラントから開始す
る場合)にKABを添加し約2ヶ月間は分解状況を確認しつつブレンドや添加量の微調整(原則無料)を行ないます。
※お客様のご要望で、実機への添加前にテスト用通水装置(レンタルあり)で通水試験を実施する事も可能です。
ただし、こちらの通水試験は有料となります。予めご了承ください。
●1978年 現片岡バイオ研究所の片岡信介は、微生物学の基本を学んだ理研の和田教授を通じて、2年間米国微生物学研究所で微生物に
よる環境浄化を行う片岡菌の研究を行った。
●1989年 片岡は微生物環境浄化事業に乗り出すために当時自社にてバイオ事業部門を設立。
●1993年 リコー厚木工場、パナソニック藤沢工場に片岡菌を納品。
●1996年 片岡は国立環境研究所の稲盛悠平教授他と汚泥減量化に関する共同研究を開始。
●1997年 水処理生物学会年次総会で「機能強化微生物を用いた汚泥減量化処理処分システムの実施設での活用」(片岡集合菌の原型)
で研究結果を報告。
●1999年 鉱物油の生物学的分解に成功。
●2000年 トヨタ自動車/明智工場で切削油の分解に成功し、2004年に正式にトヨタ自動車で採用。
●2003年 富士通グループ汚泥分解取組開始
●2004年 鹿児島県国分酒造株式会社で焼酎かすの排水をバイオ分解することに成功。
●2005年 富士通グループ15工場全てでの余剰汚泥ゼロ化に成功した活動報告がFUJITSU SCIENTIFIC & TECHNICAL JOURNALに掲載
●2010年 Nikon CSR REPORT 2010に片岡菌による余剰汚泥ゼロ化の記事掲載
AMADAグループ環境・社会報告書「Forest-In Office」に片岡菌による余剰汚泥ゼロ化・悪臭除去の記事掲載
その後、日本と中国で130社を超える企業や団体で汚泥分解・廃油分解・難分解性物質分解・悪臭除去・土壌汚染浄化・生ごみ分解などの実績を積み重ね、会社や大学、新聞などに実績記事多数。
●2016年 当社との取引を開始。当社は片岡菌商品をKAB浄化反応促進剤としてKAB日本やインドネシアでの営業を展開。
●2017年 当社と業務提携契約を締結
<片岡(集合)菌に関する参考文献>
当社取扱い以前のものを含め、KABに含まれる片岡(集合)菌に関しては、学会誌や技術論文などで紹介されております。(以下、一例)
下記論文発表後も、KABは進化し続けており汚泥減量化のみならず、様々な機能強化を実現しています。
「機能強化微生物を用いた汚泥減量化処理処分システムの実施設での活用」
(1996年 日本水処理生物学会誌 別巻第16号1996)
「Activity to Reduce Sludge Generated from Septic Tanks to Zero Using Bacterial Method」
(日本語訳「浄化槽から発生した汚泥を細菌法を用いてゼロに削減する活動」 2005年 FUJITSU SCIENTIFIC & TECHNICAL JOURNAL 2005 VOL.41, NO.2 Special Issue on Enviroment)
KABは様々な浄化・分解のご要請にお応えする為、継続的に馴養とブレンドパターンの改良を行い、新たな目的物の浄化に挑戦し続けています。導入目的として最も多い「余剰汚泥のゼロ化」の他、片岡集合菌は石油精製会社の廃油の分解などでも実用化されており、KABは業種等を問わず、多様な環境浄化ニーズにお応えいたします。
※KABは様々なニーズにお応えいたしますが適応試験の結果ご利用いただけない場合もございますのであらかじめご了承ください。
目的1 『汚泥収支均衡型 活性汚泥法 排水処理システム』による余剰汚泥のゼロ化
詳細は「汚泥分解コアメカニズム」をご参照ください。
目的2 動植物油や原油を含む鉱物油の廃油分解、原油スラッジや石炭スラッジの分解
油の分子構成により、微生物による分解度も全く異なります。一般的に、動植物油<鉱物油<原油の順に生物分解は難しくなり、
環境汚染の深刻度も高くなります。油の中には様々な物質が溶け込んでいる事が珍しくなく、KABは油の状況に合せて、分解に有効
な微生物群を設計し、効率的に分解を行ないます。最終的には水と二酸化炭素にまで分解します。
目的3 PCB/TCBなどの難分解性物質を含む廃油等の分解
分解可否の確認は必要ですが、ポリ塩化ビフェニエル(PCB)、トリクロロベンゼン(TCB)を含む廃油などの分解が可能です。
汚泥や油同様に、状況に合せて、分解に有効な微生物群を設計し、効率的に分解を行います。
目的4 土壌汚染の浄化
様々な化合物で汚染されている土壌汚染現場に併せて、KABをブレンドし、効率よく短期間に低コスト(特別な機械装置は不要)
で無害化します。周辺住民への影響として大きな要因である臭気対策も可能です。
<対応物質一例>
― VOC関連
― 鉱物油等の油脂関連
― トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の有機塩素化合物関連
― その他、土壌中の悪臭の分解(アミン系・硫黄系・アンモニア系)
目的5 臭成分の分解
マスキング効果とは違い、微生物の分解酵素の働きを利用して臭いの元を分解します。化学物質の中で臭いを持つ物質は約40万種
あるといわれており、悪臭といっても様々な物質の混合物であることが多いです。目的の臭いにあわせて細菌をブレンドし、
持続性高く、消臭効果が維持できるよう配合します。一般家庭用から土壌汚染の消臭まで対応しています。
目的6 養殖場用水の活性化、生ごみ分解、し尿分解・バイオトイレ、その他
■生ごみ分解
生ごみを、水+ガス等(H2+CO2+N2 等)に分解します。排水があるオープン型の生ごみ処理機、排水がないクローズ型
の生ごみ処理機等、様々なタイプの機械や生ごみに対応する微生物群を設計します。通常、分解が難しいとされている油の
多い食品・梅干しの種・鳥の骨等も分解可能です。
■し尿分解・バイオトイレ
トイレの汚物・ペーパー(紙)・汚泥を、微生物の力で水とガスに分解し、汚泥や悪臭の発生を抑制します。また、分解後
の水を水洗トイレの洗浄水として再利用も可能です。
製品名:KAB浄化反応促進剤
(英文名:KAB Purification Reaction Accelerator)
番号
0001
0002
0003
0004
0005
0006
0007
0008
0009
0010
種類
汚泥分解用
鉱物油分解用
油脂分解用
高濃度BOD用
COD分解用
繊維分解用
アミン分解用
PCB / TCB分解用
悪臭分解用
生ごみ分解用
対象物
汚泥、工業排水、下水 など
鉱物油、鉱物油スラッジ、鉱物油廃油、土壌汚染 など
動植物油、動植物油廃油 など
高濃度BODの汚泥、工業排水、下水、廃油 など
主にCOD分解が必要な汚泥、工業排水、下水 など
繊維質の強い汚泥、工業排水、下水 など
ヘキサニトロジフェニルアミン、土壌汚染 など
PCBやTCBを含む廃油 など
悪臭 など
生ごみ など

大型工場向けKAB(汚泥分解用)荷姿
※分解・浄化の目的対象物によっては、複数種類の商品をブレンドする場合があります。
※本製品をご使用になる前に、ご利用可否を判断するKAB適応試験を行う必要があります。
※ご契約いただいた場合、指定の対象物でのみご使用ください。
■『汚泥収支均衡型 活性汚泥法 排水処理システム』の構築
KABは、対象の排水処理設備毎に、余剰汚泥が発生しない『汚泥収支均衡型 活性汚泥法 排水処理システム(汚泥収支均衡システム)』を構築します。
汚泥収支均衡システムのメカニズムは、①KABによる汚泥分解の阻害要因の排除(BODのSSへの転換の促進)と②既存の微生物の生態系の活性化(食物連鎖や代謝の活性化)、そして③KAB自体の高い分解力によって確立されています。
KABは、曝気槽への継続的な添加によって、既存自然菌と共存し、汚泥分解の阻害要因となるペプチドグリカンを溶解し、曝気槽の既存微生物の食物連鎖や代謝を活性化させることにより微生物の種類や個体数を増加させ基礎的な分解力を向上させます。
それと同時に、独自の働きによって分解力を更に向上させ維持させます。
また、KABには沈殿槽における固液分離能力があります。汚泥の固液分離を促進し、汚泥密度を高めます。バルキング現象を発生させることもなく、沈殿槽の汚泥界面を上昇させることもありません。分離沈降した汚泥は曝気槽に返送し、余剰汚泥として廃棄しません。
汚泥収支均衡を図った結果、曝気槽のMLSS値は通常1.3倍~2.0倍に高まります。(高濃度運転管理を行っている場合はMLSS値が下がる場合があります。)
KABは構成と添加量の調整によって、排水処理設備で処理する排水の性質や処理量等に応じた分解力を調整し、対象となる排水処理設備の最適な汚泥収支バランスを実現することによって余剰汚泥の発生をゼロにします。

KAB添加のイメージ図
□余剰汚泥発生のマスバランス
V = a・Lr - b・Sa
V :余剰汚泥発生速度(kg- MLSS/day, MLSS, mixed liquor suspended solidは
曝気槽における活性汚泥の固形物濃度)
a:収率係数(kg-MLSS/kg-BOD)つまり除去BOD当たりの汚泥生成量
Lr:曝気槽におけるBOD除去速度(kg-BOD/day)
b:汚泥の自己分解速度係数(/day)つまり内生呼吸により失われる1日当たりの汚泥量
Sa:曝気槽内の活性汚泥量(kg-MLSS)
□マスバランスにおけるKABの作用
以下①~④の効果が生まれ、余剰汚泥発生速度(V)をゼロ(0)
にすることを可能にしています。
①収率係数(除去BOD当たりの汚泥生成量)が減る
②曝気槽におけるBOD除去速度が上がる
③汚泥の自己分解速度係数が上がる
④曝気槽内の活性汚泥量(MLSS)が減る
■設備の既存自然菌とKABの共生と汚泥分解阻害要因の排除
1. 活性汚泥の発生
活性汚泥は、通常ペプチドグリカン等で覆われています。これが主な原因で、自然菌による分解が進まず余剰汚泥が発生します。
2. KABを投入
KABの中には独自の酵素を分泌する菌がいます。その酵素によりペプチドグリカンが溶け、中のBOD成分が水中に溶出します。
3. BODが既存の自然菌やKABの餌となり水質が向上
溶出したBOD成分は既存の自然菌やKABの餌となり水質が向上します(食物連鎖の最適化)。
既存の自然菌やKABを組成する自然菌は再び活性汚泥を形成しますが、新たに添加されるKABによって再び酵素で溶出され、同じサイクル
が繰り返されます。結果、KABによって食物連鎖バランスの最適状態は継続され、余剰の活性汚泥は発生しなくなります。



□BOD分解メカニズムの化学式
BOD成分である有機化合物 (C.H.O.N.P) + O2 + H2O
↓
CH3COOH(有機酸:酢酸) →pHは大きく酸性に傾く
↓
C6H12O6(ブドウ糖)
↓
CO2(炭酸ガス) + H2O(水) + NH3(アンモニア) + PO4(リン酸)
↓
CO2(炭酸ガス) + H2O(水) + NO3(硝酸) + NO4(亜硝酸)
※PO4(リン酸)はリン酸イオンとして水中に溶解

活性汚泥微生物の食物連鎖

某工場曝気槽

活性汚泥微生物による代謝
1)ゼロ・エミッションの実現
2)(コーポレート)サステナビリティの取組みへの寄与
3)省資源・省エネ化や温室効果ガス排出量削減
4)廃棄物処理プロセスの簡素化・効率化、廃棄物処理コストの削減
当社は「持続可能な社会の実現」の為には、製造・販売等のプロセスにおけるゼロ・エミッションの実現が重要であると考えます。KABはそれを実現し、ゼロ・エミッションの実現によって、省資源・省エネ、温室効果ガス排出量削減なども実現します。
「持続可能な社会の実現」に寄与するKABの導入が、お客様事業の廃棄物処理プロセスの簡素化や効率化といった事業効率化や処理コストの削減など財務的効果を得られるシステムを構築します。
KABはサステナビリティに価値観を置いた企業の取り組みに貢献し、社会に貢献する事業プロセス改革を実現します。

某工場汚泥
■導入効果サマリー
1. 経済的効果
2. 企業環境対策PR効果
3. 処理プロセスの効率化
汚水処理費用の大幅削減△20%~△60%(日本および中国での実績)
<余剰汚泥の処分に掛かる以下の費用の削減>
分離、乾燥、運搬、焼却に掛かる設備稼働費、動力費、化学薬品費、輸送費、焼却処分費 等
ゼロ・エミッションの達成、省資源・省エネ化、温室効果ガス(CO2, CH4, N2O)排出量の削減
コーポレート・サステナビリティへの寄与
処理プロセス削減、排水処理施設メンテナンスの簡素化
1.本製品で使用している片岡菌は日本の3つの機関、4つの試験で安全性を確認済みです。(遺伝子操作は一切行っていません)
(1)厚生労働省出先機関 一般財団法人日本環境衛生センター
毒性試験(LD50) →安全証明書(日環セ東発第生-7-161号)付与
(2)厚生労働省指定検査機関 一般社団法人東京都食品衛生協会東京食品技術研究所
食品微生物検査 →試験検査成績書 陰性(東技研3040-A号)
(3)公益財団法人食品農医薬品安全性評価センター
GLP非適用試験(2回:8894(562-001),8899(462-006))
ラット、ヒメダカにおける毒性試験 →最終報告書 安全
2.本製品に含まれる全ての化学物質は、有害物質ではなくEPA TSCAの目録に記載されています。
また、使用している微生物は、製品評価技術基盤機構が公表している以下の微生物有害情報リスト含まれる有害微生物に該当しません。
○感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)(一種〜四種病原体)
○国立感染症研究所 BSL(BSL 2以上)
○日本細菌学会 BSL(BSL 2以上)
○DSMZ(ドイツ微生物細胞培養コレクション)リスクグループ(リスクグループ2以上)
○家畜伝染病予防法
○カルタヘナ法(遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律)
○外為法(外国為替及び外国貿易法)(規制対象)
○植物防疫法
食品・菓子・飲料製造 | 紙・パルプ製造 | 石油製品製造 | 精密機械製造 | 化学薬品製造 | 医薬品製造 | 繊維品製造
公共浄水場 | 百貨店・スーパー・ショッピングモール | 病院 | 大型テナントビル | ホテル | 飲食店 等
価格・補償内容等に関しましては個別にお問合せください。
価格は、ご使用いただく製品およびブレンドの要否、使用量、契約期間、導入実績公開の可否等によって異なってまいります。
ご契約内容により、一定の割引のご相談にも応じさせていただきます。
補償内容はPL事故および約定事項に関する補償をご提供させていただいております。
KABはご使用にあたり基本的には新たな設備は必要ありません。既存の設備に関しましても故障等の原因となった事例は一軒もなく、KABの浄化作用によって内部がクリーニングされ良好化する場合が多くみられます。また、排水処理後の放流水の水質も悪化させることはなく、KAB使用前と比較し良好化する傾向にあります。
どうぞお気軽にお問合せください。
1.KABのご案内
1-1. KABの商品内容を本ホームページならびに製品カタログにてご確認ください。
ご希望に応じて貴社を訪問させていただき、商品内容をご説明させていただきます。この場合は、下記2の事前確認も併せてご対応
いただきたく、よろしくお願いいたします。
1-2. 下記メールアドレスに、ご一報ください。
E-mail:info@japan-four-seasons.com
2.事前情報確認
2-1. 浄化・分解対象物(成分、発生量等)、処理設備(設備の図面、写真、処理量等)、現在使用中の化学薬品などに関する基本情報の
ご提供をお願いいたします。
ご提供いただく項目は弊社よりご案内いたします。
2-2. 処理設備等の実物確認をさせていただく場合がございます。必要に応じてご案内させていただきますので、その場合はアテンドの
ご協力をよろしくお願い申し上げます。
3.KAB適応試験の実施
ご提供いただいた事前情報をもとに、KABでの浄化・分解の可能性を確認し、対応可能と判断した場合、「KAB適応試験」をご案内させて
いただきます。
3-1. KAB適応試験では対象物のサンプル提供をお願いいたします。
本試験は無料です。サンプルをご提供いただくための容器は必要に応じてご提供いたします。サンプルをご郵送いただく費用等は
貴社にてご負担ください。
3-2. KAB適応試験は、概ね1か月間です。試験結果は『KAB適応試験結果報告書』でご報告いたします。
4.『KAB導入のご提案書』をご提示
KAB適応試験の結果が『利用可能』の場合のみ、『KAB導入のご提案書』にて下記項目のご提示をさせていただきます。
・KAB製品名
・KAB使用量およびご使用方法
・KAB料金/月およびお支払方法
・納品方法
・約定効果および期待効果
・ご契約期間
・補償
・調整期間(導入後2か月間)
・保全
5.汚泥分解の場合、「通水試験(有料)」の実施要否確認(基本的に実施の必要はございません。ご希望の場合のみ実施いたします)
対象物が汚泥分解の場合、実機導入の前に、有料で通水試験を行うことが可能です。
5-1. 通水試験料金
試験規模等により料金が異なります。
通水試験をご希望の場合は、個別にお問合せください。
5-2. パラメータ管理
試験装置で使用している原水、処理水、放流水に関する各種パラメータ管理や、試験設備の汚泥界面の変動管理を共同で行わせて
いただきます。
5-3. ご注意点
「通水試験」を実施した場合も、排水処理設備(実機)への導入時2ヶ月間の調整期間は生じます。各処理設備の状況は
それぞれに異なり、通水試験の結果をもって無条件で排水処理設備に添加すればよいということにはなりません。
KABが当該処理設備に順応するまでは経過観察が必要です。
6.KAB導入ご契約のご意思確認
7.処理設備(実機)への導入
7-1. 調整期間(2カ月間) ※排水の状況によっては調整期間を3か月間とさせていただく場合がございます。
調整期間中はKABの添加は貴社にて行っていただきますが、原水、処理水、放流水に関する各種パラメータ管理や、処理設備の
汚泥界面の変動管理を共同で行わせていただきます。
7-2. 調整期間経過後、貴社にてKABを定期的に指定場所に指定量を添加していただきます。