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バイオテクノロジー KAB /Kataoka Aggregate Bacteria - Bio Technology
排水処理・廃棄物処理等で多機能的に活用可能な環境浄化エンジニアリングとして、バイオテクノロジーを駆使して開発されたKAB(機能強化複合微生物群製剤)が、工場等から排出される有機産業廃棄物のゼロエミッションを可能にします。
同時にこれらの処理・処分費用においてコスト削減を実現します。
❑ 有機産業廃棄物ゼロ化策・大幅な削減
1. 汚泥発生のマスバランスコントロール
排水処理の余剰汚泥ゼロ化
2. 廃油・油脂分解
3. 高濃度BOD排水分解
4. 廃液(廃酸・廃アルカリ)分解
5. 難分解性有機物質分解
6. 食品残渣等の生ごみ分解
❑ 公害対策
7. 悪臭成分分解
8. 土壌汚染浄化
❑ 農業・水産業支援
9. 農作物育成促進
10. 水産養殖促進
SDGsやライフサイクルアセスメントにおける脱炭素化の取り組みに貢献します。
KAB(片岡複合菌) /Kataoka Aggregate Bacteria
機能強化複合微生物群製剤
KAB(機能強化複合微生物製剤)
KABは多機能的に環境浄化を可能にすることを目的として、片岡バイオ研究所が環境浄化エンジニアリング/バイオテクノロジーとして開発した、機能強化複合微生物群製剤です。
有機物分解酵素を分泌する通性嫌気性土壌細菌である和田菌と、片岡バイオ研究所が自然環境から採取し、独自の馴養で機能強化した複数の細菌・古細菌および菌類を、メゾスコピック・マイクロバイオロジーにおける微生物間コミュニケーションの機能を活用し、片岡バイオ研究所独自の複合化技術によって組成しています。
片岡菌ヒストリー /Kataoka Bacteria history
●1978年 片岡バイオ研究所の片岡信介は、当時理研の和田教授を通じて、2年間米国微生物学研究所で微生物による環境浄化を研究
●1989年 片岡バイオ研究所は微生物環境浄化事業を開始しバイオ事業部門を設立。
●1993年 リコー厚木工場、パナソニック藤沢工場に片岡菌を納品。
●1996年 片岡は国立環境研究所の稲盛悠平教授他と汚泥減量化に関する共同研究を開始。
●1997年 水処理生物学会年次総会で「機能強化微生物を用いた汚泥減量化処理処分システムの実施設での活用」(片岡集合菌の原型)
で研究結果を報告。
●1999年 鉱物油の生物学的分解に成功。
●2000年 トヨタ自動車/明智工場で切削油の分解に成功し、2004年に正式にトヨタ自動車で採用。
●2003年 富士通グループ汚泥分解取組開始
●2004年 鹿児島県国分酒造株式会社で焼酎かすの排水をバイオ分解することに成功。
●2005年 富士通グループ15工場全てでの余剰汚泥ゼロ化に成功した活動報告がFUJITSU SCIENTIFIC & TECHNICAL JOURNALに掲載
●2010年 Nikon CSR REPORT 2010に片岡菌による余剰汚泥ゼロ化の記事掲載
AMADAグループ環境・社会報告書「Forest-In Office」に片岡菌による余剰汚泥ゼロ化・悪臭除去の記事掲載
その後、日本と中国で130社を超える企業や団体で採用
汚泥分解・廃油分解・難分解性物質分解・悪臭除去・土壌汚染浄化・生ごみ分解など
各企業の会社案内や大学論文、新聞記事など公表実績も多数。
●2016年 株式会社ジャパンフォーシーズンズ(JFS)と取引開始
●2017年 JFSと片岡バイオ研究所で業務提携。JFSは片岡菌を『KAB(片岡複合菌)』として日本やインドネシアで営業展開。
●現在 日本、インドネシア、中国でKABの販売、実証実験等を実施。
<導入実績、実証実験で効果が確認できている業種・施設等>
食品・飲料製造業、化学品製造業、中間医薬品製造業、農薬品製造業、製紙・パルプ製造業、石油精製・卸業、火力発電所、繊維品製造業
水産加工製造業、畜産業、大規模複合商業施設、ホテル、農業集落排水、漁業集落排水、公立中学校・小学校、浄化槽、グリストラップ
<片岡(複合)菌に関する参考文献>
当社取扱い以前のものを含め、KABに含まれる片岡(集合)菌に関しては、学会誌や技術論文などで紹介されております。(以下、一例)
下記論文発表後も、KABは進化し続けており汚泥減量化のみならず、様々な機能強化を実現しています。
「機能強化微生物を用いた汚泥減量化処理処分システムの実施設での活用」
(1996年 日本水処理生物学会誌 別巻第16号1996)
「Activity to Reduce Sludge Generated from Septic Tanks to Zero Using Bacterial Method」
(日本語訳「浄化槽から発生した汚泥を細菌法を用いてゼロに削減する活動」 2005年 FUJITSU SCIENTIFIC & TECHNICAL JOURNAL 2005 VOL.41, NO.2 Special Issue on Enviroment)
片岡菌ヒストリー
KABラインナップ
KABラインナップ /KAB PRODUCT LINEUP
KABは、目的に応じた基本ブレンドをご用意しています。基本ブレンドをベースに個別の要素を反映した配合調整を行い、お客様毎に最適な配合でご提供しています。
ご利用にあたっては、KAB適合試験(有料)を実施する必要があります。
KABの導入をご希望のお客様は、下記メールアドレスよりご連絡ください。
info@japan-four-seasons.com
また、適合試験を行わずにご利用いただけるブレンドもご用意いたしました。
こちらはオンラインショップでお買い求めいただけます。
■ KAB基本ブレンド
<番号・品名>
0001 KAB(汚泥分解用)
<主な用途>
●工業・商業排水、下水処理
●処理水質の良化
●排水処理で生じる余剰汚泥ゼロ化(大幅減容)
●排水処理の安定化(ショックロード軽減)
●汚染水浄化
●下水道放流から河川放流への切り替え
<番号・品名>
0002 KAB(鉱物油分解用)
<主な用途>
●工業排水処理、土壌汚染
●鉱物油(廃油含む)分解
●鉱物油スラッジ分解
●鉱物油由来の土壌汚染浄化
<番号・品名>
0003 KAB(動植物油・油脂分解用)
<主な用途>
●工業・商業排水、下水処理
●動植物油(廃油含む)分解
<番号・品名>
0004 KAB(高濃度BOD用)
<主な用途>
●工業・商業排水、下水処理
●数十万ppmといった高濃度BOD排水処理
●各種廃油
<番号・品名>
0005 KAB(COD・難分解性物質分解用)
<主な用途>
●工業・商業排水、下水処理
●特にCOD分解が必要な排水、汚泥
<番号・品名>
0006 KAB(繊維分解用)
<主な用途>
●工業排水、下水処理
●繊維質の強い汚泥分解
<番号・品名>
0007 KAB(アミン分解用)
<主な用途>
●土壌汚染
●ヘキサニトロジフェニルアミン分解
<番号・品名>
0008 KAB(PCB/TCB分解用)
<主な用途>
●工場
●PCB/TCBを含む廃油分解
<番号・品名>
0009 KAB(悪臭分解用)
<主な用途>
●工場、商業施設、学校
●悪臭除去
<番号・品名>
0010 KAB(生ごみ分解用)
<主な用途>
●工場、商業施設、マンション
●食品残渣、生ごみ分解
<番号・品名>
0011 KAB(凝集性向上用)
<主な用途>
●工業・商業排水、下水処理
<番号・品名>
0012 KAB(汚泥活性用)
<主な用途>
●工業・商業排水、下水処理
●KABの活性、土着菌等の活性
■KABの取扱い上の注意点について
①複合化有効期間:90日(最大120日) KABはお買い求めから90日以内にご使用ください。
ご注意)製造から90日を過ぎますと効果が薄らぎはじめ、120日程度で明らかな効果減退が見られます。
買い溜めには十分ご注意ください。
②機能pH:概ね4~9 排水処理等でご使用になる場合は、pH2以上でご使用ください。
③機能温度:概ね10℃~60℃
④保管:直射日光を避け、なるべく低温・高温になり過ぎない場所に保管
■KABの安全性について
KABの各商品(オーダーメイド・汎用)で使用している片岡菌は日本の3つの機関、4つの試験で人体への安全性を確認済みです。
(遺伝子操作は一切行っていません)
①厚生労働省出先機関 一般財団法人日本環境衛生センター
毒性試験(LD50) →安全証明書(日環セ東発第生-7-161号)付与
②厚生労働省指定検査機関 一般社団法人東京都食品衛生協会東京食品技術研究所
食品微生物検査 →試験検査成績書 陰性(東技研3040-A号)
③公益財団法人食品農医薬品安全性評価センター
GLP非適用試験(2回:8894(562-001),8899(462-006))
ラット、ヒメダカにおける毒性試験 →最終報告書 安全
■KAB利用の対象業種
原則、目的が合致すれば全ての業種でご利用いただけます。
<採用実績>
食品製造業、飲料製造業、製紙・パルプ製造、石油製品製造、精密機械製造、化学薬品製造、中間医薬品製造、農薬製造、 繊維品製造、自治体浄水場、
百貨店・スーパー・ショッピングモール、病院、ホテル、飲食店、学校、ゼネコン(建設業) 等
■KAB価格・補償制度
オーダーメイド型KABの価格・補償内容等に関しましては個別にお問合せください。
価格は、ご使用いただく製品およびブレンドの種類、使用量、契約期間、導入実績公開の可否等によって異なってまいります。
ご契約内容により、一定の割引等のご相談にも応じさせていただきます。
補償内容は、KABのご使用に起因するPL事故および約定事項に関する補償をご提供させていただいております。
KABをご使用いただくにあたり、基本的には新たなプラントや設備の導入は必要ございません。
既存の設備において、曝気槽等に添加していただくことが基本となり ますが、プラント・設備の故障等の原因となった事例は1件もございません。
逆に、KABの浄化作用によって内部がクリーニングされ良好化する場合が多くみられます。
また、排水処理後の放流水の水質も、KAB使用前と比較し良好化する傾向にございます。
どうぞお気軽にお問合せください。
KAB導入目的
KAB導入目的 /Purpose of Using KAB
排水処理プラント・施設における『余剰汚泥のゼロ化または大幅な減容』、処理水質の良化、
目的1 高濃度BOD排水の処理
余剰汚泥ゼロ化に関するお問い合わせが増えています。詳細は「余剰汚泥ゼロ(汚泥減量)化のメカニズム」でご説明しています。
KABによる排水処理は、活性汚泥の働きを促進し「余剰汚泥をゼロ化または大幅に減容」することに加え、副産物として、処理水質を良化するというメリットがあります。
水の再生利用や、下水道放流から河川放流への切り替え(下水道利用料の削減)など、副次的効果も大きな魅力となります。
また、排水処理プラントでのご利用の他、グリストラップや浄化槽でのご利用も多数ございます。
汚泥の処分や清掃等の費用でコスト削減効果もございます。是非ご検討ください。
目的2 動植物油・油脂の分解(廃油を含む)や鉱物油の分解(廃油含む)
※実際のご利用事例では、原油スラッジや石炭スラッジの分解もございます。
油の分子構成により、微生物による分解度も全く異なります。一般的に、動植物油<鉱物油<原油の順に生物分解は難しくなり、
環境汚染の深刻度も高くなります。油の中には様々な物質が溶け込んでいる事が珍しくなく、KABは油の状況に合せて、分解に有効
な微生物群を設計し、効率的に分解を行ないます。最終的には水と二酸化炭素にまで分解します。
グリストラップでの活用も多数実績がございます。是非ご検討ください。
目的3 難分解性物質(PCB/TCB等)を含む廃油、ジオキサン、放射性物質等の壊変
分解可否の確認は必要ですが、ポリ塩化ビフェニエル(PCB)、トリクロロベンゼン(TCB)を含む廃油などの分解が可能です。
また、ジオキサン分解のご用命も増えています。当社は様々な難分解性物質の分解に取り組んでおります。
放射性物質除染への有効性も確認され、実用例や実証実験レベルでの実績がございます。
汚泥や油同様に、状況に合せて、分解に有効な微生物群を設計し、効率的に分解を行います。
目的4 土壌汚染浄化
様々な化合物で汚染されている土壌汚染現場に併せて、KABをブレンドし、効率よく短期間に低コストで無害化します。
周辺住民への影響として大きな要因である臭気対策も同時に行うことが可能です。
<対応物質一例>
― VOC関連
― 鉱物油等の油脂関連
― トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の有機塩素化合物関連
― その他、土壌中の悪臭の分解(アミン系・硫黄系・アンモニア系)
目的5 悪臭成分の分解
マスキング効果とは違い、微生物の分解酵素の働きを利用して臭いの元を分解します。
化学物質の中で臭いを持つ物質は約40万種以上あるといわれており、悪臭といっても様々な物質の混合物であることが多いです。
目的の臭いにあわせて菌をブレンドし、持続性高く、消臭効果が維持できるよう配合します。
一般家庭用から土壌汚染の消臭まで対応しています。
目的6 生ごみ分解
生ごみを、水+ガス等(H2+CO2+N2 等)に分解します。
排水が生じるオープン型生ごみ処理機、排水がないクローズ型生ごみ処理機等、様々なタイプの機械に対応します。
通常、分解が難しいとされている油の多い食品・梅干しの種・鳥の骨等も分解可能です。
目的7 農作物育成の活性化
農業における農作物の成長を促進し、作物が一般的な育成と比べ早く、大きくなり、品質や味等が良化します。
農業の効率化、品質向上にお役立てください。
目的8 水産養殖の成長活性化
水産養殖において、成長促進に活用いただくことができます。
観賞魚である鯉や金魚、海外ではアロワナなどでご利用いただいています。大きさが大きくなることに加え、模様、艶など高品質となる要素で効果を発揮します。また、エビ、ヒラメ、ウナギ等の養殖でもご活用いただいています。
目的9 し尿分解・バイオトイレ
トイレの汚物・ペーパー(紙)を、微生物の力で水とガスに分解し、汚泥や悪臭の発生を抑制します。
また、分解後の水を水洗トイレの洗浄水として再利用することも可能です。
目的10 コスト削減
KABによる環境対策は、従来の対策や他の高度先進技術による対策と比較し、コスト削減効果を得やすいという特徴があります。
排水処理における実績ベースで、概ねKAB使用前のコストに対して▲10%~▲80%、コアゾーンは▲30%~▲60%となっております。
KAB導入効果 /Effect of Using KAB
効果1 環境対策
①ゼロ・エミッション
排水処理から生じる余剰汚泥や廃酸、廃アルカリ等は産業廃棄物となります。堆肥化などの選択肢もありますが、KABは削減可能な産業廃棄物は、削減することを第一義とし導入効果を発揮してまいります。
なお、お客様の意向で廃棄物を残したい場合などの対応も行っております。
②脱炭素・カーボンニュートラル
産業廃棄物の廃棄処分で生じる二酸化炭素等の温室効果ガス削減で効果を発揮します。
また処理で消費するエネルギーを効率化することにより、エネルギー消費に伴う二酸化炭素等の排出量削減を実現します
③SDGs
ゼロ・エミッション、脱炭素社会構築への貢献を通じて、SDGsに貢献します。
また、「水」をテーマに、目標No.3,6,9,12,14において取組むことが可能です。
効果2 コスト削減
取り組み内容によってコスト削減率は様々ですが、規模の大きい施設で利用いただいた場合の方が効果が大きくなりやすい傾向があります。各種実績よりコスト削減率は▲10%~▲80%と幅が生じますが、多いケースとしては▲30%~▲60%になります。
特筆すべき重要ポイントは、「環境対策の効果を発揮」しながら「コスト削減を実現」するという点です。
環境対策は、概して新たなコストを必要とします。
弊社にお問い合わせいただいた企業様には、環境対策をすればするほどコスト増になってしまうといったお悩みや、産業廃棄物をリサイクルするプラントを建設したが、設備稼働をすればするほどコスト増になり環境対策のために多額のコストが必要になるため、産廃削減への方針転換をしたいがどうしたらよいか、といったお声もいただいています。
KABによる環境対策は、より自然浄化に近い形で環境対策を講じ、社会が求める成果や効果を達成し、かつコストメリットを享受いただけるという大変大きなメリットがあります。
<余剰汚泥の処分に掛かる以下の費用の削減例>
分離、乾燥、運搬、焼却に掛かる設備稼働費、動力費、化学薬品費、輸送費、焼却処分費 等
効果3 企業PR効果
KABによる環境対策によって、目的を達成し、コスト削減を実現頂いた場合には、社会や株主など、全てのステークホルダーが満足する結果を導き出すことが可能です。
まさに、CSR(企業の社会的責任)を果たすことが可能になります。惹いてはコーポレート・サスティナビリティーを高めることにもつながってくると考えます。
企業の取組みを積極的にPR頂くことで、企業価値の向上にもつながるものと思慮いたします。
KAB導入効果
KAB導入手順
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